7月28日(ブルームバーグ):米議会が債務上限の引き上げで合意に達しなかった場合、財務省は国債保有者への利払いを優先する方針だ。発表がまだ行われていないとして匿名を条件に政府当局者1人が明らかにした。
財務省によると、8月4日に約900億ドル(約7兆円)の国債が償還期限を迎え、同月15日には300億ドル超の利払いがある。8月全体では5000億ドルを超える国債が償還される。
このコメントを受け、8月4日に満期となる6カ月物Tビル(財務省短期証券)の価格は下げ幅を縮小した。民主党関係者がこれより先に明らかにしたところによると、オバマ政権は29日の米市場取引終了以降に、債務上限が引き上げられなかった場合の国債支払い優先に関して国民に説明する予定。
ガイトナー米財務長官は、議会が債務上限を引き上げなければ政府の借り入れ権限が8月2日で失効すると繰り返し述べてきた。
リード米上院院内総務(民主、ネバダ州)は、ベイナー下院議長(共和、オハイオ州)が提案した債務引き上げ案が米東部時間28日夜に下院で可決された場合、同日中に上院での否決に向けて動くと表明した。これにより、上院が今週末にデフォルト(債務不履行)回避のための妥協案で採決を行う道が開けるとしている。
一般会計税収は1984年度(34兆9000億円)以来の低水準。景気悪化で税収不足分を埋めるために国債を44兆円発行。国債発行額が税収を上回るのは1946年(預金封鎖実施)以来。【2009年11月25日付日経新聞)】 ユーロ崩壊のプロセスは既に始まり、アメリカ、中国、日本と世界中に経済崩壊の荒波が押し寄せるのは2~3年の内と云われています。国家が破綻しても死ぬ訳ではありませんが、所得格差が生命格差となる時代に備え、志有る者だけでも次の時代に向けサバイバルしようではありませんか。
2011年7月31日日曜日
「プレイボーイ」創刊者の元婚約者、ラジオで性生活暴露
[ロサンゼルス 26日 ロイター] 米男性娯楽誌「プレイボーイ」の創刊者ヒュー・ヘフナー氏(85)との結婚式を直前にキャンセルしたクリスタル・ハリスさん(25)が26日、ラジオ番組に出演し、ヘフナー氏との性生活を赤裸々に語った。
ハリスさんは「ヘフ(ヘフナー氏)は服を脱がない。裸は1回も見たことがない」と暴露。2年間の交際中に性交渉は1回のみで、「(時間は)2秒くらい」だったと述べた。
さらに詳細を尋ねるラジオ番組のDJに対して、「もうたくさん。申し訳ないけど、ヘフに対して性的な魅力を感じない」と続けた。
ハリスさんは今回のラジオ出演とは別に、芸能情報番組「アクセス・ハリウッド」でのインタビューで、ヘフナー氏は「ソファーで寄り添い、映画を見て夜を過ごす」ことを好んだとコメント。「彼にとってセックスは最も重要なものではなかった」としたうえで、自分はヘフナー氏を愛し、素晴らしい時間をともに過ごしたと述べた。
一方、ヘフナー氏は6月27日、新恋人であるフランス系カナダ人のシェラ・ベチャードさん(27)との交際を発表。2009年12月に「プレイメイト・オブ・ザ・マンス(今月のプレイメイト)」に選ばれたハリスさんと同様、ベチャードさんも2010年11月に「プレイメイト・オブ・ザ・マンス」に選ばれている。
ハリスさんとヘフナー氏は6月18日に結婚式を挙げる予定だったが、ハリスさんが本番5日前に「ドタキャン」した。
ハリスさんは「ヘフ(ヘフナー氏)は服を脱がない。裸は1回も見たことがない」と暴露。2年間の交際中に性交渉は1回のみで、「(時間は)2秒くらい」だったと述べた。
さらに詳細を尋ねるラジオ番組のDJに対して、「もうたくさん。申し訳ないけど、ヘフに対して性的な魅力を感じない」と続けた。
ハリスさんは今回のラジオ出演とは別に、芸能情報番組「アクセス・ハリウッド」でのインタビューで、ヘフナー氏は「ソファーで寄り添い、映画を見て夜を過ごす」ことを好んだとコメント。「彼にとってセックスは最も重要なものではなかった」としたうえで、自分はヘフナー氏を愛し、素晴らしい時間をともに過ごしたと述べた。
一方、ヘフナー氏は6月27日、新恋人であるフランス系カナダ人のシェラ・ベチャードさん(27)との交際を発表。2009年12月に「プレイメイト・オブ・ザ・マンス(今月のプレイメイト)」に選ばれたハリスさんと同様、ベチャードさんも2010年11月に「プレイメイト・オブ・ザ・マンス」に選ばれている。
ハリスさんとヘフナー氏は6月18日に結婚式を挙げる予定だったが、ハリスさんが本番5日前に「ドタキャン」した。
マリリン・モンロー出演のポルノフィルムが競売に【なぜかヤフーからは削除記事扱い】
【ブエノスアイレス20日AFP時事】伝説的な米女優マリリン・モンロー(写真)が出演したとされる短編ポルノフィルムが、8月にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスのホルヘス文化センターでオークションに掛けられることが20日、明らかになった。
このフィルムは1946年に撮影され、6分間の白黒。モンローと名前が分からない男性と出演している。プロモーターのバルサ氏によると、オークションは7日に行われ、50万ドル(約4000万円)から入札が開始される。フィルムはスペイン人の収集家が所有していたが死亡したため、家族が売りに出したという。
バルサ氏はこれまでにこのフィルムのコピーを1本だけ、数年前に個人の収集家に売ったことがあると語った。既にノルウェーや日本から引き合いが来ているといい、モンローの根強い人気からして、軽く100万ドルの値がつくのではないかと同氏はみている。
このフィルムの存在は1997年に明らかになり、出演女性が本当にモンローかどうか論争になった。米国映画協会(AFI)が鑑定し、モンローでなければ双子の姉妹だろうとした。
モンローのポルノフィルムといわれるものはほかにもあり、モンローとみられる女性が男性とわいせつな行為を繰り広げている白黒で無声の15分間のものが、2008年に個人収集家に150万ドルで買い取られている。 〔AFP=時事〕(2011/07/21-12:04)
このフィルムは1946年に撮影され、6分間の白黒。モンローと名前が分からない男性と出演している。プロモーターのバルサ氏によると、オークションは7日に行われ、50万ドル(約4000万円)から入札が開始される。フィルムはスペイン人の収集家が所有していたが死亡したため、家族が売りに出したという。
バルサ氏はこれまでにこのフィルムのコピーを1本だけ、数年前に個人の収集家に売ったことがあると語った。既にノルウェーや日本から引き合いが来ているといい、モンローの根強い人気からして、軽く100万ドルの値がつくのではないかと同氏はみている。
このフィルムの存在は1997年に明らかになり、出演女性が本当にモンローかどうか論争になった。米国映画協会(AFI)が鑑定し、モンローでなければ双子の姉妹だろうとした。
モンローのポルノフィルムといわれるものはほかにもあり、モンローとみられる女性が男性とわいせつな行為を繰り広げている白黒で無声の15分間のものが、2008年に個人収集家に150万ドルで買い取られている。 〔AFP=時事〕(2011/07/21-12:04)
投資家ソロス氏、自身のヘッジファンド外部資金を返還へ
[ボストン 26日 ロイター] 著名投資家のジョージ・ソロス氏は、自身のヘッジファンドに投じられた外部投資家の資金およそ10億ドルを年内にも返還する。金融規制改革による業界への規制強化を受け、今後は自身と家族の資産運用のみを手掛けるという。
ソロス・ファンド・マネジメントは今後、家族経営となり、キース・アンダーソン最高投資責任者(CIO)は退職する。
ソロス氏の息子ジョナサン・ソロスおよびロバート・ソロス氏は投資家向けの書簡で、金融規制改革が今回の決定の背景にあることを明らかにした。
金融規制改革法(ドッド・フランク法)では、ヘッジファンドは金融当局への登録が義務付けられるとともに、取引に関する詳細な情報開示が求められる。だが家族経営の場合は、それほど厳格な規制の対象にはならないとされる。
返還資金は全体の運用額250億ドルと比べわずかで、資金返還による影響は軽微とみられている。また会社の規模も縮小することなく、ソロス氏もこれまで通り積極的に資産運用を行う見通し。
ソロス氏は40年近く前に「クォンタムファンド」を設立して以来、年間およそ20%のリターンを実現するなど、ヘッジファンド業界で輝かしい業績を収めてきた。だが最近では市場のボラティリティーを背景に、2011年上期の運用成績はマイナス6%となっていた。
ソロス氏の考えを良く知る関係筋によると、規制強化の流れの中で、時間もコストもかかる当局への登録を行うよりは、外部資金を返還した方がより理にかなっているとの結論に達した。
著名投資家のカール・アイカーン氏も今年に入り、同様に外部資金を返還している。
ニューヨーク大学スターンビジネススクールのジム・リュー金融学教授は「資産運用のトップが過度に負担の重い規制により店じまいを行っているのであれば、最終的には機関投資家にとって損失となる」と指摘。「現在の環境下では、雇用創出や資金の調達に加え、資金分配、最終的には景気刺激など、むしろヘッジファンドの活発化が必要」と述べた。
ソロス・ファンド・マネジメントは今後、家族経営となり、キース・アンダーソン最高投資責任者(CIO)は退職する。
ソロス氏の息子ジョナサン・ソロスおよびロバート・ソロス氏は投資家向けの書簡で、金融規制改革が今回の決定の背景にあることを明らかにした。
金融規制改革法(ドッド・フランク法)では、ヘッジファンドは金融当局への登録が義務付けられるとともに、取引に関する詳細な情報開示が求められる。だが家族経営の場合は、それほど厳格な規制の対象にはならないとされる。
返還資金は全体の運用額250億ドルと比べわずかで、資金返還による影響は軽微とみられている。また会社の規模も縮小することなく、ソロス氏もこれまで通り積極的に資産運用を行う見通し。
ソロス氏は40年近く前に「クォンタムファンド」を設立して以来、年間およそ20%のリターンを実現するなど、ヘッジファンド業界で輝かしい業績を収めてきた。だが最近では市場のボラティリティーを背景に、2011年上期の運用成績はマイナス6%となっていた。
ソロス氏の考えを良く知る関係筋によると、規制強化の流れの中で、時間もコストもかかる当局への登録を行うよりは、外部資金を返還した方がより理にかなっているとの結論に達した。
著名投資家のカール・アイカーン氏も今年に入り、同様に外部資金を返還している。
ニューヨーク大学スターンビジネススクールのジム・リュー金融学教授は「資産運用のトップが過度に負担の重い規制により店じまいを行っているのであれば、最終的には機関投資家にとって損失となる」と指摘。「現在の環境下では、雇用創出や資金の調達に加え、資金分配、最終的には景気刺激など、むしろヘッジファンドの活発化が必要」と述べた。
PIMCOエラリアン氏、米国は最上級格付け喪失も-デフォルト回避
7月25日(ブルームバーグ):米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)は、米議会がデフォルト(債務不履行)回避で合意しても米政府が最上級格付け「AAA」を失う恐れはあるとの見方を示した。
エラリアン氏は電子メールで、「最も公算が大きいのは、土壇場の政治的妥協でデフォルトが回避されることだが、『AAA』格付けは極めて脆弱(ぜいじゃく)な状況が続くだろう」と予想。「世界の株式市場は米国の政治的論争や聖域である最上級格付けを失うリスクの高まりによる不確実性の増大を織り込もうとするだろう」と分析した。
ベイナー下院議長は24日に共和党議員に対し、オバマ大統領が求めているよりも短期間の債務上限引き上げ法案を推進する方針を示した。拒否権を発動するとの大統領の警告にもひるまない姿勢を鮮明にしたものであり、引き上げの期限が迫る中で協議の行き詰まりが長引く可能性が示唆された。
米株価指数先物は25日に下落し、S&P500種先物は日本時間午前8時36分現在0.9%安の1329.60。
エラリアン氏は電子メールで、「最も公算が大きいのは、土壇場の政治的妥協でデフォルトが回避されることだが、『AAA』格付けは極めて脆弱(ぜいじゃく)な状況が続くだろう」と予想。「世界の株式市場は米国の政治的論争や聖域である最上級格付けを失うリスクの高まりによる不確実性の増大を織り込もうとするだろう」と分析した。
ベイナー下院議長は24日に共和党議員に対し、オバマ大統領が求めているよりも短期間の債務上限引き上げ法案を推進する方針を示した。拒否権を発動するとの大統領の警告にもひるまない姿勢を鮮明にしたものであり、引き上げの期限が迫る中で協議の行き詰まりが長引く可能性が示唆された。
米株価指数先物は25日に下落し、S&P500種先物は日本時間午前8時36分現在0.9%安の1329.60。
備蓄米800トン焼ける 川崎の全農倉庫で火災
2011.7.26 20:54
26日午前10時50分ごろ、川崎市川崎区千鳥町、JA全農川崎米穀事務所の倉庫から出火、鉄骨2階建ての2階の一部約860平方メートルを焼いた。消防によると、けが人はいなかったが、保管していた米約800トンが焼失した。
午後4時ごろに鎮圧した後も米袋を置く木製の板などが燃え続け、放水作業は夜間まで続いた。
川崎臨港署によると、建物に火の気はなく、詳しい出火原因を調べる。
JA全農によると、この倉庫では不作などに備えた政府の備蓄米約5千トンを保管。完全に焼失した以外の米にも、火災の熱などによる損害が広がる可能性があるという。
ttp://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110726/dst11072620550020-n1.htm
26日午前10時50分ごろ、川崎市川崎区千鳥町、JA全農川崎米穀事務所の倉庫から出火、鉄骨2階建ての2階の一部約860平方メートルを焼いた。消防によると、けが人はいなかったが、保管していた米約800トンが焼失した。
午後4時ごろに鎮圧した後も米袋を置く木製の板などが燃え続け、放水作業は夜間まで続いた。
川崎臨港署によると、建物に火の気はなく、詳しい出火原因を調べる。
JA全農によると、この倉庫では不作などに備えた政府の備蓄米約5千トンを保管。完全に焼失した以外の米にも、火災の熱などによる損害が広がる可能性があるという。
ttp://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110726/dst11072620550020-n1.htm
巨額損失ポールソン、その運用の実態は
2011/6/28
中国の木材事業会社シノフォレスト社への投資失敗で5億~7億ドルの損失を被ったと先週報道された大手ヘッジファンドのポールソン・アンド・カンパニー社。その運用の実態は、4半期ごとにSEC(米国証券取引委員会)へ提出する運用報告書(様式13F)を通じて垣間見ることができる。2010年と2011年の1~3月期の保有銘柄トップ10を別表にまとめてみた(くだんのシノフォレスト社はトロント証取上場株なのでSECには報告されていない)。
ポールソン・アンド・カンパニーの運用銘柄トップ10
(SECへの四半期ごとの運用資産報告による) 2011年3月末時点 2010年3月末時点
銘柄 業態 百万ドル 銘柄 業態 百万ドル
1 SPDRゴールド・シェア 金ETF 4,405 SPDRゴールド・シェア 金ETF 3,431
2 アングロゴールド 南ア金鉱山 1,968 バンクオブアメリカ 金融 2,995
3 トランスオーシャン 沖合採掘請負会社 1,907 シティグループ 金融 2,052
4 シティグループ 金融 1,824 アングロゴールド 南ア金鉱山 1,660
5 アナダルコ 石油天然ガス 1,739 コムキャスト ケーブルTV 828
6 バンクオブアメリカ 金融 1,648 サントラスト 地銀 813
7 ハートフォード・ファイナンシャル 保険金融 1,182 ボストンサイエンティフィック 医療機器 715
8 ヒューレット・パッカード コンピュータ 1,024 キャピタル・ワン 地銀 703
9 サントラスト 地銀 988 XTOエナジー 石油、ガス 613
10 コムキャスト ケーブルTV 988 キンロス ゴールド 金鉱山 567
まず、目立つのが金ETF(上場投資信託)のSPDRゴールド・シェア。金価格高騰により1年間で10億ドル近く増加している。足元で金価格は1500ドルを割り込んできたものの、2011年4月から現在に至る直近の3カ月でもさらに5.57%(6月27日NY引けベース)の上昇を見せている。これと対照的なのが金鉱株だ。第2位のアングロゴールド・アシャンティ社は南ア最大の金鉱山だが、直近3カ月ではマイナス12.9%の株価下落を記録している。
相対的にゴールドセクターでは金鉱株の不振が目立つ。これは巨大化した金ETFに投資マネーを奪われているためだ。そこで金鉱山各社は増配で対抗しているが、投資家からは「配当でばら撒くより新規開発投資に回し、ひと山当てて欲しい」との声も強い。マネジメント・スキルなどで株価が変動する金鉱株より、純粋に金価格上昇の恩恵を享受できる金ETFを選好する傾向も根強いようだ。この金鉱株不振はポールソンの誤算の1つであろう。
さらに、もう1つの誤算が銀行株。別表で2010年には第2位であったバンク・オブ・アメリカの株価はこの1年で10.76%下がっている。直近3カ月では21.32%急落している(6月27日NY引けベース)。なお27日はバーゼル委員会の自己資本規制が予想より緩やかとの見通しから3.14%急騰とはなっている。そしてシティグループも、今年年初から現在まで19.2%下落。直近3カ月ではマイナス10.63%である。サブプライムを予見し金融株ショート(空売り)で見事に金融危機に勝ったファンドとして一躍名をはせたポールソン氏であるが、その後、米国金融機関の立ち直りに賭けたのが、ここまでは裏目に出てしまった。
彼は仏紙へのインタビューに答えて「ドッド・フランク法の金融規制が銀行の両手に手錠をかけた。急増する住宅差し押さえ物件で不動産市場は凍りついたままだ。銀行がロボサイナーといわれるように、ロボットのように機械的に住宅ローン関連書類を受理したことも響いている」と誤算の原因に言及している。それでも今年末までにバンカメ株価は現在の10ドル前後から30ドルになると強気のスタンスを崩さないのだが。
なおポールソンの中国株巨額損失の報道の余波が金市場にも及んでいる。現在進行中の金価格1500ドル割れの過程で、ポールソンが金ETFを売却したのではないかという噂が市場を駆け巡っているのだ。しかし、彼はこれまでのインタビューで「金価格が踊り場に差し掛かったのではなく、QE(米量的緩和)の結果ペーパードルの増加に比例して上昇してゆく。財政赤字の国内総生産(GDP)比も、やがてギリシャやポルトガルを上回るだろう」と繰り返し発言して、金保有が短期ではなくインフレヘッジ目的の戦略的保有であることを強調している。したがって、この噂はNY金先物市場の投機家がカラ売りの口実として流した可能性が強い。
とはいえ、年間生産量が2700トン程度の金市場で、金ETFだけでも100トン近い量を抱え込んでいるので「金魚鉢に入ったコイ」状態であることは間違いない。将来的に出口戦略を模索することになろう。ちなみに、ジョージ・ソロス氏が保有し売却した量はその7分の1の14トンほどであった。したがって、金市場関係者がポールソンの一挙一動に神経質に目を光らせることは当然である。
中国の木材事業会社シノフォレスト社への投資失敗で5億~7億ドルの損失を被ったと先週報道された大手ヘッジファンドのポールソン・アンド・カンパニー社。その運用の実態は、4半期ごとにSEC(米国証券取引委員会)へ提出する運用報告書(様式13F)を通じて垣間見ることができる。2010年と2011年の1~3月期の保有銘柄トップ10を別表にまとめてみた(くだんのシノフォレスト社はトロント証取上場株なのでSECには報告されていない)。
ポールソン・アンド・カンパニーの運用銘柄トップ10
(SECへの四半期ごとの運用資産報告による) 2011年3月末時点 2010年3月末時点
銘柄 業態 百万ドル 銘柄 業態 百万ドル
1 SPDRゴールド・シェア 金ETF 4,405 SPDRゴールド・シェア 金ETF 3,431
2 アングロゴールド 南ア金鉱山 1,968 バンクオブアメリカ 金融 2,995
3 トランスオーシャン 沖合採掘請負会社 1,907 シティグループ 金融 2,052
4 シティグループ 金融 1,824 アングロゴールド 南ア金鉱山 1,660
5 アナダルコ 石油天然ガス 1,739 コムキャスト ケーブルTV 828
6 バンクオブアメリカ 金融 1,648 サントラスト 地銀 813
7 ハートフォード・ファイナンシャル 保険金融 1,182 ボストンサイエンティフィック 医療機器 715
8 ヒューレット・パッカード コンピュータ 1,024 キャピタル・ワン 地銀 703
9 サントラスト 地銀 988 XTOエナジー 石油、ガス 613
10 コムキャスト ケーブルTV 988 キンロス ゴールド 金鉱山 567
まず、目立つのが金ETF(上場投資信託)のSPDRゴールド・シェア。金価格高騰により1年間で10億ドル近く増加している。足元で金価格は1500ドルを割り込んできたものの、2011年4月から現在に至る直近の3カ月でもさらに5.57%(6月27日NY引けベース)の上昇を見せている。これと対照的なのが金鉱株だ。第2位のアングロゴールド・アシャンティ社は南ア最大の金鉱山だが、直近3カ月ではマイナス12.9%の株価下落を記録している。
相対的にゴールドセクターでは金鉱株の不振が目立つ。これは巨大化した金ETFに投資マネーを奪われているためだ。そこで金鉱山各社は増配で対抗しているが、投資家からは「配当でばら撒くより新規開発投資に回し、ひと山当てて欲しい」との声も強い。マネジメント・スキルなどで株価が変動する金鉱株より、純粋に金価格上昇の恩恵を享受できる金ETFを選好する傾向も根強いようだ。この金鉱株不振はポールソンの誤算の1つであろう。
さらに、もう1つの誤算が銀行株。別表で2010年には第2位であったバンク・オブ・アメリカの株価はこの1年で10.76%下がっている。直近3カ月では21.32%急落している(6月27日NY引けベース)。なお27日はバーゼル委員会の自己資本規制が予想より緩やかとの見通しから3.14%急騰とはなっている。そしてシティグループも、今年年初から現在まで19.2%下落。直近3カ月ではマイナス10.63%である。サブプライムを予見し金融株ショート(空売り)で見事に金融危機に勝ったファンドとして一躍名をはせたポールソン氏であるが、その後、米国金融機関の立ち直りに賭けたのが、ここまでは裏目に出てしまった。
彼は仏紙へのインタビューに答えて「ドッド・フランク法の金融規制が銀行の両手に手錠をかけた。急増する住宅差し押さえ物件で不動産市場は凍りついたままだ。銀行がロボサイナーといわれるように、ロボットのように機械的に住宅ローン関連書類を受理したことも響いている」と誤算の原因に言及している。それでも今年末までにバンカメ株価は現在の10ドル前後から30ドルになると強気のスタンスを崩さないのだが。
なおポールソンの中国株巨額損失の報道の余波が金市場にも及んでいる。現在進行中の金価格1500ドル割れの過程で、ポールソンが金ETFを売却したのではないかという噂が市場を駆け巡っているのだ。しかし、彼はこれまでのインタビューで「金価格が踊り場に差し掛かったのではなく、QE(米量的緩和)の結果ペーパードルの増加に比例して上昇してゆく。財政赤字の国内総生産(GDP)比も、やがてギリシャやポルトガルを上回るだろう」と繰り返し発言して、金保有が短期ではなくインフレヘッジ目的の戦略的保有であることを強調している。したがって、この噂はNY金先物市場の投機家がカラ売りの口実として流した可能性が強い。
とはいえ、年間生産量が2700トン程度の金市場で、金ETFだけでも100トン近い量を抱え込んでいるので「金魚鉢に入ったコイ」状態であることは間違いない。将来的に出口戦略を模索することになろう。ちなみに、ジョージ・ソロス氏が保有し売却した量はその7分の1の14トンほどであった。したがって、金市場関係者がポールソンの一挙一動に神経質に目を光らせることは当然である。
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