GS社(ロンドン)のエコノミスト ジョン オネール氏が 2008年 お薦めトレード トップ10“のなかで金売りを推奨していました。(但し、米ドル建て金価格という条件つき) 根拠は、サブプライムも来年は一巡。ドル不安も和らぎ、ドル高に戻す。金への質への逃避買いの必要もなくなるというものです。
同氏の価格予想はまず770ドルが破られ、夏前までには600-650ドルまで調整売りが入るというシナリオです。
なお、同じ頃、GS社(NY)のオスカー・カブレラ氏が2008年の年平均金価格は800ドルという予測を打ち出していました
。当時は一見矛盾を感じるコメントでしたが、600ドルまでの下押しがあるとすれば予想の上ではGS社の大勝利というわけです。
但し無料情報で儲けさせてくれるほど甘くないのがGS社です。真似したばかりに利用されて大損したリーマンの例があります。
そこで上の図ですが、モメンタムは依然として下降しているものの、トレンドラインは上昇中です。
10月以降の800ドル割れはなさそうです。もしも9月に700ドル台にオーバーシュートしたとき(特に770ドル!)のGS社の動きに要注目です。具体的にはGS社が「金はもっと下がるぞ」と売り煽るかどうかということです。