7月3日15時24分配信 産経新聞
■伝説のCMは「禅の宇宙」で生まれた
京都市の中心部、中京区役所の前から市バスに乗って北に約25分。のどかな田園風景が広がる神光院前のバス停で降り、8月16日の「五山の送り火」では「舟形」が浮かぶ船山に向かって西に15分ほど歩くと正伝寺の山門が見える。
うっそうとした参道を歩き、こぢんまりした本堂に足を踏み入れると、白い砂利を敷き詰めた枯れ山水の庭園があった。こんもりとしたサツキの木と比叡山を借景に取り入れたその庭園を眺めていると、まるで時が止まったかのようだ…。
今から30年前の昭和55年、英のロック歌手が正伝寺で日本のテレビCMの撮影を行った。彼の名はデヴィッド・ボウイ。同年4月下旬から流れたCMには彼がこのCMのためだけに作曲した幻想的なメロディーの楽曲「クリスタル・ジャパン」が流れた。
ボウイの神秘的で美しい容姿とシンセサイザーのメタリックなサウンドは茶の間に強烈なインパクトを与えた。宣伝用のポスターは盗まれ、CMを企画した企業には「放映時間を教えてほしい」といった問い合わせが殺到した。
CMのコピーは「時代が変わればロックも変わる」。といっても音楽の話ではない。彼が華々しく登場したのは、宝酒造(本社・京都市)の基幹商品、宝焼酎「純」のCMだった。
CM製作にかかわった社員は4人いたが、うち2人は他界し、1人は定年退職後、米国で事業を営んでいるという。というわけで残る1人に話を聞いた。当時、宣伝課長だった細見吉郎氏(73)。同社会長などを経て平成20年4月から京都市の副市長を務めている。彼が振り返る。
「焼酎は労働者の酒というイメージを覆そうと、昭和52年3月に質の高い新製品『純』を発売しました」。しかし、初年度約70万ケースを売ったものの「その後、約200万ケースで頭打ちになったんです」。
そこで「哲学的でカッコイイお酒」というイメージでの売り上げ増をめざし、CMにボウイを起用する挑戦に出た。「小さな広告代理店からの持ち込み企画でしたが、本当に出演してくれました」
撮影は正伝寺のほか、お酒の神様で知られる松尾大社がある嵐山で行い、「ボタン(の花)編」、「庭編」、「ピアノ編」の3種類を作った。「東映からセットを借りました。完成したCMを見て、とても喜んでくれたのを覚えています」
とはいえ「非常に繊細な人」だった。「事前に彼にCMのコンセプトを伝え、曲を作ってもらったのですが、歌がないインストゥルメンタルだったので私が怒ったら、彼、日本語が分からないはずなのに、異様な雰囲気を察してか、涙ぐんでいたのです…」
ボウイ効果はすさまじかった。焼酎は若者の間で爆発的な人気を獲得。同社は昭和59年には業界初の缶入りチューハイも発売し、焼酎のシェアで現在も首位の座に君臨する。
正伝寺の枯れ山水の庭を眺めていると、大成功の立役者はボウイというより、京都という街ではないかという気もする。
一般会計税収は1984年度(34兆9000億円)以来の低水準。景気悪化で税収不足分を埋めるために国債を44兆円発行。国債発行額が税収を上回るのは1946年(預金封鎖実施)以来。【2009年11月25日付日経新聞)】 ユーロ崩壊のプロセスは既に始まり、アメリカ、中国、日本と世界中に経済崩壊の荒波が押し寄せるのは2~3年の内と云われています。国家が破綻しても死ぬ訳ではありませんが、所得格差が生命格差となる時代に備え、志有る者だけでも次の時代に向けサバイバルしようではありませんか。
2010年7月3日土曜日
2010年6月29日火曜日
6月のユーロ圏景況感指数:98.7に上昇、予想外-通貨安
6月29日(ブルームバーグ):欧州の景況感は6月、市場予想に反して改善した。世界の成長持ち直しとユーロ安が、域内景気回復への追い風となった。
欧州連合(EU)の欧州委員会が29日発表した6月のユーロ圏景況感指数(速報値)は98.7と、5月の98.4から上昇。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト25人を対象にまとめた調査の中央値では、6月は98.1への低下が見込まれていた。
世界的な回復が勢いを増す中、ユーロが対ドルで年初来15%下落したことで、欧州製品の域外での競争力が高まった。
コメルツ銀行(フランクフルト)の上級エコノミスト、クリストフ・ワイル氏は、「景況感指数はすでにピークを過ぎた。ユーロ圏は力強かった4-6月(第2四半期)の後に若干勢いを失う可能性があるが、その度合いは大きくない」との見方を示した。
同時に発表された6月の消費者信頼感指数はマイナス17と、5月のマイナス18から改善した。製造業の景況感はマイナス6で横ばい。一方、建設業界の景況感はマイナス30と、5月のマイナス28から悪化した。
欧州連合(EU)の欧州委員会が29日発表した6月のユーロ圏景況感指数(速報値)は98.7と、5月の98.4から上昇。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト25人を対象にまとめた調査の中央値では、6月は98.1への低下が見込まれていた。
世界的な回復が勢いを増す中、ユーロが対ドルで年初来15%下落したことで、欧州製品の域外での競争力が高まった。
コメルツ銀行(フランクフルト)の上級エコノミスト、クリストフ・ワイル氏は、「景況感指数はすでにピークを過ぎた。ユーロ圏は力強かった4-6月(第2四半期)の後に若干勢いを失う可能性があるが、その度合いは大きくない」との見方を示した。
同時に発表された6月の消費者信頼感指数はマイナス17と、5月のマイナス18から改善した。製造業の景況感はマイナス6で横ばい。一方、建設業界の景況感はマイナス30と、5月のマイナス28から悪化した。
中国人民元先物:約3週ぶり大幅安-アジア経済の回復力への警戒感
6月29日(ブルームバーグ):中国人民元先物は29日、約3週間ぶりの大幅安となった。中国経済の先行きに関する指標が下方に訂正されたことに加え、日本の一部経済指標が市場予想を下回ったことで、アジアの景気回復がけん引力を失いつつあるとの懸念が高まった。
米民間調査機関コンファレンス・ボードはこの日、中国の4月の景気先行指数を訂正。当初の発表では、伸びは1年2カ月ぶりの大きさだったが、訂正を受けて昨年11月以来の低水準に変わった。日本の5月の完全失業率は市場予想に反して悪化。鉱工業生産指数も市場予想に届かず、家計支出も減少した。
ブルームバーグのデータによれば、1年物の元先物(ノンデリバラブル・フォワード、NDF)は香港時間午後5時41分(日本時間同6時41分)現在、前日比0.2%安の1ドル=6.6905元と、今月4日以来の大幅な下落率となった。現物相場は、前日比ほぼ変わらずの6.7977元。
米民間調査機関コンファレンス・ボードはこの日、中国の4月の景気先行指数を訂正。当初の発表では、伸びは1年2カ月ぶりの大きさだったが、訂正を受けて昨年11月以来の低水準に変わった。日本の5月の完全失業率は市場予想に反して悪化。鉱工業生産指数も市場予想に届かず、家計支出も減少した。
ブルームバーグのデータによれば、1年物の元先物(ノンデリバラブル・フォワード、NDF)は香港時間午後5時41分(日本時間同6時41分)現在、前日比0.2%安の1ドル=6.6905元と、今月4日以来の大幅な下落率となった。現物相場は、前日比ほぼ変わらずの6.7977元。
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