7月25日(ブルームバーグ):米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)は、米議会がデフォルト(債務不履行)回避で合意しても米政府が最上級格付け「AAA」を失う恐れはあるとの見方を示した。
エラリアン氏は電子メールで、「最も公算が大きいのは、土壇場の政治的妥協でデフォルトが回避されることだが、『AAA』格付けは極めて脆弱(ぜいじゃく)な状況が続くだろう」と予想。「世界の株式市場は米国の政治的論争や聖域である最上級格付けを失うリスクの高まりによる不確実性の増大を織り込もうとするだろう」と分析した。
ベイナー下院議長は24日に共和党議員に対し、オバマ大統領が求めているよりも短期間の債務上限引き上げ法案を推進する方針を示した。拒否権を発動するとの大統領の警告にもひるまない姿勢を鮮明にしたものであり、引き上げの期限が迫る中で協議の行き詰まりが長引く可能性が示唆された。
米株価指数先物は25日に下落し、S&P500種先物は日本時間午前8時36分現在0.9%安の1329.60。
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