チューダーのジョーンズ氏：金を保有するのは今－インフレ懸念で

10月29日（ブルームバーグ）：ポール・チューダー・ジョーンズ氏率いるヘッジファンド会社チューダー・インベストメントは投資家向け書簡で、金を保有すべきときは今だと指摘した。インフレ加速や上場投資信託（ＥＴＦ）を通じた購入の増加、金産出が停滞するなかで各国中央銀行の需要が伸びている点を理由に挙げた。

ブルームバーグ・ニュースが入手した今月15日付の書簡によると、ジョーンズ氏は「わたしはこれまで金の信奉者になったことはなかった」が、「金もほかの資産と同様、保有するのに適切な時がある。今がその時だ」と述べた。

事実上のゼロ金利政策や政府支出が貨幣価値を低下させ、インフレに拍車を掛けるとの懸念から、ニューヨーク金先物相場は年初来で18％上昇しており、今月14日には最高値１オンス＝1072ドルを付けた。ファンドマネジャーのジョン・ポールソン氏は今年、金関連投資を増額しており、デービッド・アインホーン氏は１月、自ら率いるヘッジファンド、グリーンライト・キャピタル（運用資産50億ドル）の顧客に初めて金投資したことを明らかにしている。

米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）は景気てこ入れを目指し、昨年12月以降、政策金利であるフェデラル・ファンド（ＦＦ）金利誘導目標を０－0.25％に据え置いている。オバマ大統領は景気対策の財源として国債を増発しており、米国の市場性のある債務は過去最高の７兆100億ドルに達した。商務省が29日発表した2009年７－９月（第３四半期）国内総生産（ＧＤＰ）は５四半期ぶりに増加した。

ジョーンズ氏の書簡は「インフレの高まりは金価格の上昇を示唆するものであり、ＦＲＢの対応が後手に回ると受け止められているときには特にそうだろう」と指摘。「金は割安のようだ。われわれの見方では、紙幣増発を考えると、金はその希少性から価値が高まるはずだ」と分析した。

チューダーの広報を担当するパトリック・クリフォード氏は書簡の内容を認めた。


【バサラ男の独り言】
　古いニュースですが著名人でこのタイミングを指摘したのは、この人とmr.wakabayasiだけと思います。

ヘッジファンドのポールソン：５週間で39億円の利益か－加産金株で

12月３日（ブルームバーグ）：資産家ジョン・ポールソン氏が率いる米ヘッジファンド運営会社ポールソンは、最近投資したカナダの産金会社デトゥール・ゴールドの株式で５週間足らずの間に約4640万カナダ・ドル（約38億7700万円）の利益を上げた可能性がある。

11月10日の監督当局への提出書類によると、ポールソンは10月末時点でデトゥールの株式1030万株を保有していた。そのうち845万株は10月に発行されたものだった。同社株は10月31日以降34％上昇しており、トロント時間12月３日午前11時09分（日本時間４日午前１時09分）現在17.85カナダ・ドル。

ポールソンが産金会社への投資を進めている背景には、金相場が年初来で38％上昇していることがある。金価格は３日、最高値を更新し１オンス＝1227.50ドルに達した。当局への提出書類によると、ポールソンは７－９月（第３四半期）末時点で南アフリカ共和国のアングロゴールド・アシャンティの株式12％を保有する筆頭株主となっている。ポールソンはまた、キンロス・ゴールドやゴールド・フィールズの株式も保有している。

ポールソンの広報担当者のアーメル・レズリー氏はコメントを控えている。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920016&sid=ag8mWiks9xGw

The US Dollar Outlook

December 4, 2009
in dailyreckoning.com

マークフェイバー
　ドルの"本質的な価値はゼロです。5〜10年後に何が起こるか、誰も知らない...私は近い将来に新しい世界の準備通貨があるとは思わないが、私はドルは、3- 4ヶ月間の短期的なリバウンドの後、減価償却していくと信じている。"