2011年11月20日日曜日

イタリアはすでにリセッション入りした恐れ=フィッチ

[ミラノ 17日 ロイター] 格付け会社フィッチは17日、イタリアはすでにリセッション(景気後退)に陥っている可能性があり、ユーロ圏経済の悪化でモンティ新政権の課題がより困難になったと警告した。
 フィッチは声明で「失業が増加するなか、構造改革と緊縮財政策に対する政治的な支持、および国民の支持を維持することは難しくなる」と指摘。「改革が効果的に実施され、中期的に経済成長を後押しするということを投資家に納得させることは、同じくらい困難になる」とした。

 またイタリア国債利回りについて、現在の水準で推移し続けた場合、イタリアの債務は持続不可能となる水準まで上昇していると指摘。2012年には総額1930億ユーロの国債償還が控えていることから、同国が市場から資金調達できる状況を保全することは「絶対に必要」との見方を示した。

 イタリアでは来年2月だけで360億ユーロの国債が償還を迎える。