2011年8月23日火曜日

モビアス氏:株式の投資妙味高い-ファーバー氏も米国株上昇を予想

8月5日(ブルームバーグ):資産運用会社テンプルトン・アセット・マネジメントのエマージング・マーケッツ・グループのマーク・モビアス執行会長は、世界の市場が混乱する中で、株式の投資妙味は高いとの認識を示した。一方、ニューズレター「グルーム・ブーム・アンド・ドゥーム」の発行人で投資家のマーク・ファーバー氏も、S&P500種株価指数の約40-50ポイント上昇を予想している。

  S&P500種は4日、60.27ポイント(4.8%)安と、下落率は2009年2月以来最大を記録した。世界経済をめぐる懸念が世界的な株安を招いた。先進国と新興国の株式指標であるMSCIオールカントリー世界指数は同日、今年の高値から10%余り下落し、調整局面入りした。7日間の下落で世界の時価総額は4兆4000億ドル強失われている。

  モビアス執行会長は5日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「世界の大半で実質金利がマイナスの領域にある状況下では、株式の投資妙味はかなり高い」と述べた。

  ファーバー氏はブルームバーグテレビジョンの別のインタビューで、市場は「極端に売られ過ぎだ」と語った。ただ、株式相場が年内に高値を更新することは予想していないと付け加えた。

モビアス氏はテンプルトンが「特に関心を抱いている」市場として、タイ、ベトナム、インドネシアを挙げ、同国初の女性首相が誕生したタイを「リストのトップに位置付けている」と述べた。その上で、「新興諸国は先進国よりもずっと状況がよい。GDPや外貨準備高水準をみると、新興諸国は本当にうま味のある市場だ」と指摘した。

米資産家ロス氏:資産の購入続けている-市場下落は恐怖心が主因

8月9日(ブルームバーグ):米資産家で投資家のウィルバー・ロス氏は、世界の市場下落は経済の現状より恐怖心が主因になっているとし、資産を購入していることを明らかにした。

  投資会社WLロスを率いるロス氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、中国やインドなどの新興市場だけでなく日本やアイルランドでも向こう数年間のうちに魅力が証明される資産が数多くあり、現時点で投資家はこれらの資産を購入できると述べた。同氏は海洋石油輸送関連企業や米国のガス業界を支持している。

  ロス氏のほか、資産運用会社テンプルトン・アセット・マネジメントのエマージング・マーケッツ・グループのマーク・モビアス執行会長やニューズレター「グルーム・ブーム・アンド・ドゥーム」の発行人で投資家のマーク・ファーバー氏も売られ過ぎの市場で好機を見いだしていると述べている。

  米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が米国の長期格付けを引き下げ、投資家の間で悲観的な見方が強まった5日の前日の4日以降、MSCI世界指数は約7%下落している。

  ロス氏は「世界は本当にこれまでの48時間に10%か12%、15%も悪化しているだろうか。私はそうは思わない」と述べ、「株式を現時点の価格で購入すれば今後数年の間にそれが比類ないほど有益な経験であることが証明されるだろう」との見方を示した。

  ハーバード大学のケネス・ロゴフ教授は9日、ブルームバーグテレビジョンの別のインタビューでS&Pによる米国債の格下げについて「正しい判断」であり「非常に勇敢だ」と指摘。他の格付け会社もいずれ後に続く可能性が高いと述べた。

  WLロスは破綻企業の再建を専門とする。ロス氏(73)はロスチャイルドで企業の破綻関連業務を統括した後、2000年に同社を創業した。

               買いを継続

  ロス氏によると、WLロスは保有する企業や取引可能な企業を注視している。

  ロス氏は「5日に幾つか購入し、8日にもさらに購入した。ニューヨーク市場の取引が9日に再開すれば多分もっと購入するだろう。相場の下落局面で買い続けている」と述べた。同氏はロサンゼルスからインタビューに応じ、アジアでは9日に放映された。

  モビアス氏は5日、世界の市場が混乱する中で、新興市場の株式の投資妙味は高まっているとの認識を示した。ファーバー氏は8日、ブルームバーグテレビジョンで、株式市場は「信じ難いほど売られ過ぎとなっている」と指摘し、「8日または9日に底打ちし、上昇し始める可能性がかなり高い」と語った。

  ロス氏は、保有株式の価値が急激に低下したことから銀行からの追い証の請求に直面した投資家による「強制された不本意な売り」が市場の損失につながっていると指摘。原油相場が下落し失業率は高水準を維持しているため、米連邦準備制度理事会(FRB)がさらなる量的緩和を実施する「可能性は十分にありそうだ」と述べた。

マーク・ファーバー氏

8月19日
ニューズレター「グルーム・ブーム・アンド・ドゥーム」の発行人で投資家のマーク・ファーバー氏は、ブルームバーグ・ラジオの番組で、来週26日にジャクソンホールで開催される経済シンポジウムの講演でバーナンキFRB議長は政策方針を発表する可能性があると述べた。ファーバー氏は、当局は国債購入を拡大するであろうとの見方を示した。

ファーバー氏:株式市場は「信じ難いほど売られ過ぎ」-相場上昇へ

8月8日(ブルームバーグ):ニューズレター「グルーム・ブーム・アンド・ドゥーム」の発行人で投資家のマーク・ファーバー氏は8日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、株式市場は「信じ難いほど売られ過ぎとなっている」と指摘した。

  ファーバー氏は、株式相場が「8日または9日に底打ちし、上昇し始める公算がかなり大きい」と語った。

  先進国と新興国の株式指標であるMSCIオールカントリー世界指数は香港時間午前11時27分(日本時間午後0時27分)現在、前週末比0.3%安の306.11。昨年10月4日以来の安値を付ける流れにある。同指数は9営業日続落し、08年7月以来最長の下げを記録している。

中国のBYD:4-6月期は99%減益-税優遇措置の終了響く

8月22日(ブルームバーグ):資産家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイが一部出資する中国の自動車メーカー、比亜迪(BYD)の4-6月(第2四半期)は前年同期比99%の減益となった。小型車向け税優遇措置の終了に伴い販売が減少した。

ブルームバーグがBYDの1-6月(上期)と1-3月(第1四半期)のデータに基づき算出した4-6月期の純利益は862万元(約1億400万円)。前年同期は7億1700万元だった。同社の22日の深圳証券取引所への届け出によると、1-6月期の利益は前年同期比89%減少し、2億7540万元となった。

  米ゼネラル・モーターズ(GM)やホンダなどの競合企業の新モデル投入に加え、中国政府が販売促進策を段階的に廃止し、渋滞解消のため購入制限を課したことが響き、BYD車の需要は鈍化した。深圳に本拠を置く同社の1-7月期の自動車販売台数は前年同期比23%減となり、中国全体の乗用車販売の同5.9%増を大きく下回った。

ロスチャイルド:英エルジン買収へ、欧州LBO融資3倍増に-関係者

8月22日(ブルームバーグ):欧州の老舗金融機関ロスチャイルドは、英資産運用会社エルジン・キャピタルを買収することで合意した。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。買収によりロスチャイルドが運用する欧州のレバレッジド・バイアウト(LBO)融資債権は現在の3倍の約20億ユーロ(約2200億円)になるという。

ロスチャイルドは、エルジンの従業員の大半を引き継ぐ。合意が非公開であることを理由に同関係者が匿名を条件に明らかにした。

2004年に参入したクレジットマネジメント事業で最大手のロスチャイルドは、同業他社が資金調達で苦戦しているのを尻目に、欧州事業を拡大することになる。ローン担保証券(CLO)投資の需要は、将来的な規制強化への懸念から縮小している。

ロスチャイルドの広報担当アレックス・シモンズ氏はコメントを控えた。



「Elgin Corporate Credit Fund」は、レバレッジド・ローン(融資先企業のキャッシュフローを担保とした貸し出し)で多額の損失を抱え、資産運用額が1月時点の約10億ドルから約3億ドルにまで急減した事態を受け清算が決まった。
エルジンの共同創業者であるマイク・クランシー(Mike Clancy)氏とギョーム・ボンパン(Guillaume Bonpun)氏が同ファンドの最終的な資産評価を行っており、評価完了後、残った資産を投資家に分配する計画。
同ファンド清算後のエルジンの主要ビジネスは、運用額25億ドルのCLO(ローン担保証券)とヘッジファンド、イベント・ドリブン戦略やスペシャル・シチュエーション戦略に特化したラップ口座となる。
米調査会社ヘッジファンド・リサーチによると、債券や企業の社債に投資するクレジット・ヘッジファンドの1-5月期のリターンは、マイナス2.8%と不振が続いている。
Dow Jones
29 Jun 2008 16:56 BST
Financial News: Elgin Closes Flagship Credit Hedge Fund

2011年8月18日木曜日

ベネズエラ大統領:金準備の本国移送を命令-金産業を国有化へ

8月17日(ブルームバーグ):ベネズエラのチャベス大統領は経済危機から自国を守るため、国外の銀行に保有する金準備110億ドル(約8400億円)相当を本国に引き揚げるよう政府に命じた。また、国内の金産業を国有化する方針も明らかにした。

  ベネズエラ政府の文書によれば、同国は金準備365トンのうち約211トンを国外のイングランド銀行(英中央銀行)や米JPモルガン・チェース、英バークレイズ、英スタンダードチャータード銀行、加ノバスコシア銀行などの金融機関に預託している。

  チャベス大統領は17日に国営テレビで、「イングランド銀に1980年以降、金準備99トンを預けている。私は本国移送に同意した」と述べ、「妥当な決定だ」との見解を示した。

  米ドルの「独裁体制」を排除する意向を表明しているチャベス大統領は、ベネズエラ中銀に287億ドル相当の外貨準備を米国の金融機関から分散させるよう呼び掛けている。同中銀のメレンテス総裁は17日の記者会見で、一部の外貨準備は中国やロシア、ブラジル、インドを含む新興国の通貨にシフトさせる方針を明らかにした。

  これに先立ちチャベス大統領はこの日、国内金産業を掌握して不正な採掘を停止させ、金準備を増やす計画も明らかにしていた。大統領によると、政府は金と携帯電話などに使用されるタンタルを含む鉱石の鉱床を違法採掘業者が開発するのを阻止するための法令を準備している。

  大統領は金産業について「マフィアによって運営されている領域だ」と述べ、「われわれは金産業を国有化するつもりだ。彼らが持ち去るのを容認し続けるわけにはいかない」と語った。

  カナダの産金会社クリスタレックス・インターナショナル・コープは2月にラス・クリスティナス鉱山をベネズエラ政府に接収された。ベネズエラは同社を含む3社の金資産の国有化をめぐり国際調停に直面している。

チャベス大統領は5月、同国の金産出量は年間11トンであり、違法産出分がさらに10-11トンあると述べていた。