カーコリアン氏：ＭＧＭ株売却を準備、ＢＯＡが仲介－関係者

２月28日（ブルームバーグ）：米資産家カーク・カーコリアン氏が率いる投資会社トラシンダは、同氏が創業したカジノ会社ＭＧＭリゾーツ・インターナショナルの株式2000万株の売却を準備している。事情に詳しい関係者１人が明らかにした。
　　情報は非公開だとして匿名を条件に同関係者が語ったところによると、取引は米銀バンク・オブ・アメリカ（ＢＯＡ）が仲介。カーコリアン氏の広報担当者、ウィニー・ラーナー氏とＭＧＭの広報担当者、アラン・フェルドマン氏は売却について把握していないと述べた。ＢＯＡの広報担当者、ケリー・マクヒュー氏はコメントを控えた。
　　ラスベガス・ストリップ地区で最大のカジノ運営会社であるＭＧＭの株価は昨年８月18日、トラシンダがＭＧＭ株2000万株を売却したとの発表を受けて13％下落。同日は10ドルまで値を下げた。
　　今月27日の終値は13.67ドル。カーコリアン氏（94）はＭＧＭの筆頭株主で、昨年８月時点の保有比率は23％だった。同氏は米誌フォーブスの米国人長者番付で117位で、純資産は30億ドル（約2400億円）。