11月18日(ブルームバーグ):商品に裏付けされた上場投資信託(ETF)の資産がアジアで向こう5-7年間に約3倍に増加する可能性があるとの見方を、S&Pインディシーズが示した。
ETFライセンシングの世界責任者、リード・ステッドマン氏は17日、ソウルでのインタビューで、ETFの資産はアジア太平洋地域で現在の約35億ドル(約2700億円)から約100億ドルに増加するとの見通しを示した。
ETFセキュリティーズの10月28日のリポートによると、金に裏付けされた上場取引型金融商品(ETP)への資金流入がエネルギーと農産物関連のETPの資産の減少を上回ったため、商品ETPの資産総額は7-9月(第3四半期)に過去最高の1782億ドルに達した。株式のMSCIオールカントリー世界指数が過去2年間に1.5%低下する一方、商品相場の指標となるS&P・GSCIスポット指数は26%上昇している。
香港在勤のステッドマン氏は「商品ETFは他地域で伸びているため、アジアでも増加する見通しだ。成長の余地があるのは間違いない」と述べた。
ステッドマン氏はドイツ銀行のデータを引用し、アジアのETF資産のうち商品が占める割合は3.6%で、欧州の19%、米国の10.4%を下回ると指摘した。
欧州の債務危機が続き通貨が下落する中、ブルームバーグのデータによると、世界でETPを通じて保有されている金の量は8月18日にピークの2330トンに達した。
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