2011年12月9日金曜日

ロシア下院選めぐる抗議、米国がけしかけた=プーチン首相

[モスクワ 8日 ロイター] ロシアのプーチン首相は、今月4日に投票が行われた下院選をめぐり国内で大規模な抗議運動が起きていることについて、騒動をけしかけたなどと米政府を非難した。選挙結果に影響を及ぼすために多額の海外資金が使われたとしている。
同首相がこの件に関し、公の場でコメントしたのは今回が初めて。

プーチン首相は、クリントン米国務長官がロシアの野党に対して「合図を送った」と主張。「(クリントン氏が)一部の野党活動家を方向づけ、彼らに合図を送った。彼らはその合図を受けて(抗議)運動を始めた」と述べた。

同首相はまた、選挙で不正があったと連日デモに参加している一部の活動家は利己的な政治的目標を追求しており、国民のほとんどは政治的な激変を望んではいないと指摘。「われわれは皆大人であり、組織している一部の者は自らの金銭的、政治的な利益を動機として、周知のシナリオに基づき行動していると理解している」と述べた。

同選挙については、先にクリントン国務長官が自由で公正なものではなかったと示唆するなど、米国がロシアの選挙運営に対して深刻な懸念を表明していた。

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