2011年12月1日木曜日

商品相場:来年上昇へ、北海ブレントは08年来高値も-ゴールドマン

12月1日(ブルームバーグ):米ゴールドマン・サックス・グループは、商品相場が向こう1年で15%上昇する可能性があるとみている。商品に対する投資判断は「オーバーウエート」を維持し、北海ブレント原油については2008年以来の高値を付ける可能性があるとしている。

  ロンドン在勤のジェフリー・カリー氏率いる同社のアナリストらは1日のリポートで12、13両年について、世界的な景気後退(リセッション)は回避され、商品相場が上昇する見通しだと指摘した。北海ブレント原油は来年末に1バレル=127.50ドルに上昇し、13年末には135ドルに達すると見込んでいる。

  ゴールドマンの強気な見方は、米国の政策行き詰まりや欧州危機を理由に先月22日に商品の投資判断を「アンダーウエート」に引き下げた米JPモルガン・チェースとは対照的だ。エネルギーや非鉄金属の最大の需要国である中国で12月1日発表された11月の製造業購買担当者指数(PMI)は、製造業活動が09年2月以来初めて縮小したことを示した。

  ゴールドマンは「欧州債務危機は12年も重大な下振れリスクに変わりない」とする一方、「リスクが経済の弱さから生じるもので、世界的なリセッションを引き起こすであろう金融ストレスからでない限り、商品市場に深刻な影響を及ぼす公算は小さい」と分析した。

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