11月9日(ブルームバーグ):米ヘッジファンド、パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントのウィリアム・アックマン最高経営責任者(CEO)は、香港が米ドルとのペッグ(連動)制を見直すと予想する投資で「多額の資金を失う」ことになるだろうと、香港の曽蔭権(ドナルド・ツァン)行政長官が指摘した。
アックマン氏は9月、香港ドルのコールオプション(買う権利)を購入する方針を示した。この投資は、香港が30年にわたる米ドルとのペッグ制の変更で香港ドルの上昇を容認する場合か、あるいは期限前にオプション価格が上昇した場合に利益が出る仕組み。
曽長官は8日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「それに関連してアックマン氏が多額の損失を出すことになると思う」と語り、ペッグ制は「香港の成長と金融安定を支える上で非常に重要ないかり役となるものでであり、変更することはない」と説明した。香港は1983年以降、香港ドルを1米ドル=7.80香港ドル前後に維持している。
アックマン氏のアシスタントはパーシング・スクエアに質問するよう求めたが、同社の広報担当者はコメントを控えた。
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