11月11日(ブルームバーグ):米サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、新たな資産バブルが形成される「著しいリスク」があるとし、金融システムや経済はそうした資産バブルには「脆弱(ぜいじゃく)」だとの認識を示した。
総裁は11日、ワシントンのイベントに出席。事前原稿によると、「金融市場が暴走するリスクがある」と述べた。
また、金融規制改革法(ドッド・フランク法)の影響で金融当局は個別の金融機関やノンバンクへの流動性供給を制限されるとしたほか、監督当局がシステミック上重要な機関を秩序立てて破綻処理できるかは不明だと指摘。さらに銀行や他の大規模なグループ金融機関に資本増強や流動性の強化を義務付けても、次の危機からの影響を打ち消すには十分ではない可能性があると語った。
ウィリアムズ総裁は「金融システム強化のための大幅な改革にもかかわらず、依然として新たな資産バブルが形成される著しいリスクが存在する」と指摘。さらに、「金融システムおよび経済はこのような資産バブルにはまだ脆弱(ぜいじゃく)だ」と付け加えた。ただどの資産分野でバブル形成の可能性があるかについては明らかにしなかった。
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