11月4日(ブルームバーグ):資産家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイの純資産は5四半期ぶりに減少したとみられている。米ウェルズ・ファーゴやバンク・オブ・アメリカ(BOA)の株価下落のほか、株式デリバティブ(金融派生商品)投資が裏目に出たためだ。
バークレイズのアナリスト、ジェイ・ゲルブ氏によると、バークシャーの純資産は9月末時点でクラスA株1株当たり9万7868ドルと、6月末時点の9万8716ドルを下回ったとみられる。スタイフェル・ニコラウスのアナリスト、メイヤー・シールズ氏は9月末時点で9万8491ドルと予想している。
ゲルブ氏はインタビューで、「株安が主な要因だ」とした上で、「市場は10-12月(第4四半期)に順調に持ち直してきている。純資産が今四半期から再び持続的に増加すると考えてもおかしくない」と語った。
650億ドル(約5兆700億円)に上る株式ポートフォリオと、株式デリバティブに市況低迷が影を落とす中で、バフェット氏は投資攻勢を強めている。同社は普通株やBOAの優先株、企業買収などに180億ドルを投資した。S&P500種株価指数は7-9月期に四半期ベースで2008年以来最大の下げを記録した。同社は9月26日、自社株買い計画を発表している。
バークシャーの1株当たりの純資産は昨年4-6月(第2四半期)に3%減少。同四半期にS&P500種は12%下落していた。
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