7月29日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物相場は上昇し、一時オンス当たり1637.50ドルの過去最高値を付けた。米債務交渉の停滞で切迫感が高まったほか、景気低迷の兆候が示されたことで、逃避需要が高まった。
米国では14兆3000億ドルの債務上限引き上げをめぐり、民主党と共和党が対立する状況が続いている。この日発表された4-6月(第2四半期)の実質国内総生産(GDP)は、伸びが市場予想を下回った。これに反応し、外国為替市場でドルが下落した。金先物は月間ベースでは2009年11月以降で最大の上げとなった。
キングズビュー・ファイナンシャル(シカゴ)のストラテジスト、マット・ジーマン氏は電話インタビューで、「経済は脆弱(ぜいじゃく)で、ワシントンでは議員らが債務上限問題でチキンレースを繰り広げている」と指摘。「これは良い組み合わせではない。金は逃避先の一つなのだろう」と続けた。
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