7月15日(ブルームバーグ):フランスの銀行ソシエテ・ジェネラルは、ユーロの「メルトダウン」に備えることを投資家に勧めた。スイスのUBSは欧州債務危機がユーロの存在を脅かすところまで悪化する可能性を指摘した。
ソシエテのストラテジスト、デービッド・デドゥーシュ、オリビエ・コーバー両氏は14日の投資家向けリポートで、「ヘッジするのに、まだ遅過ぎることはない」とし、ユーロのドルに対する「一段の劇的な崩壊の可能性を完全に排除することはできない」と説明。ユーロの1ユーロ=1.40ドル超への回復はヘッジのチャンスだと指摘した。
UBSの為替ストラテジスト、クリス・ウォーカー氏は「ユーロ圏債務危機が大幅に悪化し通貨ユーロそのものの存続が脅かされるほどになれば、デンマークがクローネのユーロ・ペッグ(連動)を放棄する可能性がある」とし、その場合、クローネは長期的にユーロや他の北欧諸国通貨に対して上昇する公算が大きいと述べた。
ロンドン時間午前8時5分(日本時間午後4時5分)現在、ユーロは1ユーロ=1.4142ドル。12日には3月11日以来の安値となる1.3837ドルまで下落した。
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