7月15日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物相場は上昇。米国の債務問題が深刻化するとの懸念が広がり、安全な逃避先としての金が需要を集めた。週間では9週連続高と2009年11月以来で最長だった。
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスに続き、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も米国の格付けを引き下げる可能性があると発表した。連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は前日、経済情勢に応じて対応する用意があると述べた。前日の金相場はオンス当たり1594.90ドルと、最高値を更新した。
リンド・ウォルドックのシニアストラテジスト、アダム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は「質への逃避買いが目立っている」と述べ、「市場参加者は米経済が基盤を維持できるのか、また量的緩和第3弾なしに済ませることが可能なのか、疑問を抱き始めている」と続けた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8月限は80セント高の1オンス=1590.10ドルで終了した。週間ベースでは3.1%の値上がり。
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