6月14日(ブルームバーグ):資産家ジョージ・ソロス氏は、中国はインフレ抑制の機会を逸し、経済がハードランディングとなる恐れがあるとの見方を示した。
同氏は14日、オスロで開かれた会議で世界第2位の規模を持つ中国経済について、「若干バブル」の状況にあると指摘。同国が「コントロールを失いつつある」兆候が一部見られると述べた。
中国人民銀行(中央銀行)はこの日、市中銀行の預金準備率引き上げを発表。5月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比5.5%上昇と、約3年ぶりの高い伸びとなったことに対応した。インフレ率は今年に入り、すべての月で政府の目標である4%を上回っている。
ソロス氏は、驚異的な経済成長を導いてきた政策の「勢いは失われつつある」としたほか、賃金・物価上昇の悪循環が始まっていると付け加えた。
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