5月17日(ブルームバーグ):マカオの資産家スタンレー・ホー氏の娘パンジー・ホー氏は、香港で実施されたカジノ会社MGMチャイナ・ホールディングス(美高梅中国)の新規株式公開(IPO)で同社株を売り出し、想定額の最高となる15億ドル(約1200億円)相当の資金を調達した。マカオのカジノ収入の伸びが追い風となった。
パンジー・ホー氏と米MGMリゾーツ・インターナショナルの合弁会社であるMGMチャイナのIPO価格は1株15.34香港ドル(約160円)と、仮条件レンジの上限だった。MGMチャイナが27日、発表した。
香港で10億ドル以上の仮条件レンジ上限でIPOが実施されたのは昨年10月の保険会社AIAグループ以来。マカオのカジノ収入の伸びが今後も米ラスベガスを上回るとの楽観的な見通しを反映している。資産家ジョン・ポールソン氏のヘッジファンドも売り出し株を購入した。
UOBケイ・ヒアンのアナリスト、ビクター・イップ氏は「マカオのカジノは今年の人気セクターだ。収入が伸び続けている」と指摘。「MGMチャイナは同業他社に比べ、裕福な顧客層を持ち、より優れたサービスを提供している」との見方を示した。
今年の香港市場で、資産家シェルドン・アデルソン氏率いるカジノ会社サンズ・チャイナの株価は23%上昇。スティーブ・ウィン氏のウィン・マカオも54%高となっている。両社の香港上場は2009年。
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