4月18日(ブルームバーグ):米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用するビル・グロース氏は、米国債よりもドイツやカナダ、ブラジルの国債を選好していることを明らかにした。これらの国々の債務水準が比較的低いためだとしている。
グロース氏は米経済専門局CNBCとのインタビューで、「バランスシートがより健全で、今後の実質経済見通しがより良好なドイツやカナダ、ブラジルの国債に投資するのが当社の判断だ」と語った。同氏が運用する「トータル・リターン・ファンド」の資産規模は2360億ドル(約20兆円)。
米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は18日、米国の長期格付け「AAA」のアウトルック(見通し)を従来の「ステーブル(安定的)」から「ネガティブ(弱含み)」に変更した。中・長期的な財政の試練への対処法について、オバマ米大統領と議会指導者らが2013年までに合意に達しない「重大なリスク」があると説明している。
PIMCOはウェブサイトで今月、米政府関連債の価値は低下するとの予想を示している。
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