4月15日(ブルームバーグ):世界金融危機を予測したことで知られる米ニューヨーク大学のヌリエル・ルービニ教授は15日、ギリシャの債務再編は時間の問題だと述べ、スペインも近いうちにこれに続く可能性があるとの見方を示した。
同教授はカザフスタンのアルマトイでの会議で、「ギリシャについては、債務を再編するかしないかではなく、いつするかという問題だ」と言明、「同様のことがポルトガル政府やアイルランドの銀行についても言える」と続けた。
ギリシャは昨年、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)による救済を受けた。同国とアイルランドに続いてポルトガルが今月支援を要請し、EUはポルトガル向け支援パッケージで5月16日に合意することを目指している。スペインは国内貯蓄銀行業界の再編に取り組んでいる。
ルービニ教授は、「ギリシャが倒れたとき、人々はポルトガルは違うと言った」とし、「今はスペインは違うと言っているが、私にはスペインが違うという確信がない」と語った。
同教授はまた、欧州の一部の国は「支払い不能の状態にあるかもしれない」ものの、ユーロ崩壊は避けられる公算だとの見方も示した。
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