3月3日(ブルームバーグ):ニューズレター「グルーム・ブーム・アンド・ドゥーム」の発行人で、著名投資家のマーク・ファーバー氏は3日、東京都内のホテルで開かれたCLSAのフォーラムで講演し、アジアでは債券の利回りより高い配当を受け取れる株式の方が「より魅力的だ」と語った。
日本株については、買う場合は長期で保有すべきとの見解を示唆。円相場は短期的に円高方向に向かうが、国債の利払い増加や財政赤字の拡大が「負担になってくる」とし、国債価格の下落を通じて長期的には円安になるとみて、株式に資金が流入すると予測する。
ファーバー氏は「私なら今は、現金で持っていたり国債を買ったりしないで株を買う」と述べた。
また同氏は、原油や金などの商品を魅力的な投資対象として挙げた。中東情勢については、現状の混乱が他国にも波及していき、原油の供給が先細る可能性を指摘。米国が通貨の供給を続けることでインフレが続けば、原油価格が現状よりさらに高い水準で推移するだろうとの見方を示した。
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