2011年3月20日日曜日

投資家バフェット氏:2008年のゴールドマン出資で37億ドルの利益

3月18日(ブルームバーグ):著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイは、2008年に金融危機の深刻化に伴い実施した米ゴールドマン・サックス・グループへの50億ドル(現在のレートで約4070億円)の出資から、帳簿上の利益を含め、これまでに約37億ドルの利益を得ている。

ゴールドマンは18日、バークシャーに売却した優先株を56億5000万ドルで買い戻す計画を発表した。この金額には当初の出資分に加え、10%のプレミアムと1-3月(第1四半期)配当が含まれる。バークシャーは引き続きゴールドマンの普通株50億ドル相当を1株当たり115ドルで購入する権利(ワラント)を保有する。ブルームバーグがまとめたデータによれば、これにより19億ドルを上回る帳簿上の利益が生じる。

バフェット氏は、米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経営破綻を受けて、ゴールドマンに出資。出資条件の下、優先株の配当として年5億ドルを受け取った。ゴールドマンの18日の株価終値は159.96ドル。2008年末時点では84.39ドルだった。

同氏は2月26日に公表した株主への書簡で、ゴールドマンの出資返済について、「返済後にわれわれの収益力は大幅に低下する」として、「歓迎できない」との意向を示していた。

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