2011年2月27日日曜日

米下院予算委員長、政府機能の閉鎖求めず-短期間の予算延長の意向

【ワシントン】米下院予算委員会のポール・ライアン委員長(共和、ウィスコンシン州)は20日、予算案の膠着状態が続いているが、政府機能の閉鎖を目指すつもりはないと述べ、交渉を進めるため、共和党が短期間の暫定予算延長を求める意向を示した。 

 同委員長はCBSの「フェース・ザ・ネーション」番組で、「支出削減で交渉する一方で、短期的な延長を求めていくだろう」と語った。

 米国では、暫定予算の下で連邦政府を運営しているが、3月4日が期限切れ。共和党と民主党はその時までに妥協が成立しないと、別の短期的な支出措置が必要になり、さもなければ政府機能が閉鎖される。

  チャールズ・シューマー上院議員(民主、ニューヨーク州)は、共和党は民主党が提示している以上に大幅な予算削減を要求しており、政府機能の閉鎖の可能性を脅しに使っていると批判した。同議員はCNNの討論番組で「彼ら共和党は自分の道を貫くため、政府機能の閉鎖を利用しようとしているのだ」と述べた。 

 下院は19日、9月30日までの予算で現行支出水準から610億ドル削減する案を賛成235、反対189で可決した。裁量的支出額の削減としては過去最高となる。

   シューマー議員によれば、上院民主党はオバマ大統領の提案額に基づいた予算案から410億ドル削減する提案を出している。しかし共和党の予算案は大統領の提案から約1000億ドルの削減を求めており両党の間には約600億ドルの開きがある。

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