1月13日(ブルームバーグ):ノルウェーの政府系ファンド(SWF)、ノルウェー政府年金基金グローバルは、向こう半年間に英国とフランスで不動産取得をさらに進める意向を明らかにした。
グローバル(運用資産5240億ドル=約43兆3000億円)は昨年、政府から資産の5%(約260億ドル相当)を上限とする不動産投資を認められた。同基金の最初の公表案件は、ロンドンきっての商業地区リージェントストリートのビル113棟を含む4億5200万ポンド(約590億円)の投資だ。英王室の不動産を管理するクラウン・エステートから同不動産の権益25%を取得する。ノルウェー銀行(中央銀行)によると、取引は4月1日に完了する見込み。
同基金を運用するノルウェー銀行投資運用局(NBIM)の不動産チーム責任者、カーステン・カレビッグ氏は13日のロンドンでのインタビューで、「英仏両国で積極的な話し合いを行っている」と述べ、向こう半年間に「恐らくどちらかが有望な」投資先になるとの見方を示した。
アブダビ投資庁(ADIA)に次ぐ世界第2位の規模であるグローバルは、ノルウェー国内でインフレをあおるのを避けるため国外に投資している。将来的には米国やアジアでも資産を購入する意向を示している。政府は同基金の資産配分を株式60%、債券35%とすることを義務付けている。
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