1月13日(ブルームバーグ):資産家のジョージ・ソロス氏が出資し、南米で農業関連事業への投資を行うアデコアグロ(ルクセンブルク)は、食料価格が上昇する中、米国での新規株式公開(IPO)実施により、最大4億2900万ドル(約355億円)を集める計画だ。
13日の米証券取引委員会(SEC)への届け出によると、同社は最大で新株2140万株と発行済み株式714万株を1株当たり13-15ドルで売却する。同社の主要株主で、ソロス氏率いるソロス・ファンド・マネジメント傘下のパンパス・ウメダスは約34%の株式を保有しているが、IPO後の持ち株比率は約21%に低下するという。
届け出によれば、IPOで集めた資金について、2億3000万ドルをブラジルのサトウキビ加工工場の建設に投入する計画。また、約1億4500万ドルを「農業ビジネス拡大に向けた農地取得と設備投資」に充てる可能性があるとしている。
IPOの一環として、6.5%の株式を保有しているカタールの政府系ファンド(SWF)子会社が、最大1億ドル相当の株式を購入する公算がある。ブルームバーグがまとめたデータによると、今月27日にIPO価格が決定される予定。
IPO規模はオーバーアロットメントのオプションが行使されれば、4億9290万ドルに達する可能性がある。
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