1月10日(ブルームバーグ):ことし保有するべき最も有望な通貨はドル。米銀ウェルズ・ファーゴと三菱東京UFJ銀行、SJSマーケッツは米連邦準備制度理事会(FRB)による債券購入が米経済を支えてドル高につながると見込んでいる。
ブルームバーグのデータによれば、この3社のアナリストらは昨年12月31日までの6四半期の為替相場を最も正確に予想した。アナリストらはドルがユーロと円、英ポンドに対して上昇するとみている。
予想が最も正確だったウェルズ・ファーゴのニューヨーク在勤の主任ストラテジスト、ニック・ベネンブローク氏はドルが1年間でユーロに対し5%、円に対し11%上昇すると予想している。
ドルは昨年11月に、ほぼ1年ぶりの安値を付けた。しかしその後、市場参加者らの注目は米国の量的緩和から欧州債務危機と日本のデフレ、英国の緊縮財政へと移った。
ベネンブローク氏は「2011年を通じて、米国の成長優位が際立つだろう」として、「米国の成長は欧州と日本、そして英国をも上回るだろう。従ってドルはこれら諸国・地域の通貨に対し強含むだろう」と述べた。
雇用と製造業、小売売上高に関するここ6週の指標の好調を受けて、インターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は昨年11月4日に付けた2010年の安値(75.631)から上昇し、10日は81.116をつけた。
先週はドルがユーロに対して3.7%上昇。円は対ドルで2.4%下落、ポンドも0.4%下げた。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト30人余りの予想中央値では、年末のドルは1ユーロ=1.31ドル、1ドル=90円、1ポンド=1.58ドルと予想されている。
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