[ジャカルタ 10日 ロイター] インドネシア株の下落が続いている。昨年は、アジア新興国で最高のパフォーマンスをあげていたが、このところ中銀のインフレへの対応が後手に回っているのではないか、との懸念から外国人投資家が銀行株を売っている。
マッコーリー(ジャカルタ)の調査責任者フェリー・ウォン氏は「一部の外国人投資家は、インフレが高水準にもかかわらず中銀が利上げしないことに不満を持っている」としたうえで、中銀が3月までに利上げし、株式市場の下落は短期的な動きにとどまるとの見方を示した。
総合株価指数は4.21%安で取引終了。過去3営業日で8.1%下落した。これは3日間の下落率としては、2008年10月以来最大。
同指数は昨年、46%も上昇し、前週に過去最高値の3789をつけたが、前週末までに支持線を下回った。
トムソン・ロイターのデータによると、7日の株式市場からは2008年7月以来最大の1億6700万ドルが流出した。
インドネシア国債も売られている。ジャカルタのトレーダーによると、10年債利回りは30ベーシスポイント(bp)上昇して8.2%。
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