12月28日(ブルームバーグ):シカゴ商品取引所(CBOT)では28日、トウモロコシと大豆先物相場がともに上昇し、一時2年4カ月ぶりの高値を付けた。両穀物の輸出で米国に次ぐアルゼンチンとブラジルで、天候懸念が高まっている。
米民間気象予報会社のTストーム・ウェザーは28日付のリポートで、アルゼンチンの一部地域では38度を超える気温と乾燥で、トウモロコシの作付けに支障が出るとともに大豆の生育が遅れると予想。ブラジルについては、南部が一段と乾燥する一方、北部では大雨で一部の農場に被害が出る恐れがあると指摘した。
アドバンテージ・トレーダーズ・グループ(シカゴ)の穀物ブローカー、ダグ・バーグマン氏は「南米の生産をめぐる懸念が高まりつつある」と述べた上で、世界供給が減少する中、穀物相場は上昇していると指摘した。
CBOTのトウモロコシ先物相場2011年3月限は、前日比8セント(1.3%)高の1ブッシェル当たり6.2325ドルで終了。一時は6.2425ドルと、中心限月ベースで08年8月以来の高値を付けた。10-12月(第4四半期)は26%上げている。
大豆先物11年3月限終値は2.5セント(0.2%)高の1ブッシェル当たり13.87ドル。一時は13.9675ドルと08年8月以来の高値に達した。米国産大豆に対する中国の記録的な需要を受け、第4四半期の上昇率は中心限月ベースで25%となっている。
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