2011年1月1日土曜日

エストニア:11年からユーロ導入、旧ソ連圏から初-計17カ国に

12月31日(ブルームバーグ):エストニアは2011年1月1日に、旧ソ連諸国として初めてユーロを導入する。ソブリン債危機が欧州を揺るがした影響でユーロ圏拡大は一時的に制限される見通しだ。

  ラトビアとロシアに挟まれ、バルト海に面したエストニアは1日午前零時に同国通貨をユーロに切り替え、17カ国目のユーロ導入国となる。同国の国内総生産(GDP)は140億ユーロ(約1兆5230億円)で、ユーロ圏ではマルタに次ぎ2番目に経済規模が小さい。

  欧州諸国が財政危機に取り組む中、今後数年でユーロ圏に加盟するのはエストニアが最後となる公算が大きい。次の加盟候補国であるリトアニアとラトビアは2014年の加盟を目指しているほか、他の東欧諸国は目標時期の設定を先送りした。

  エストニア中央銀行のリプストク総裁は欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーとなり、1月13日にフランクフルトで開催される金融政策決定会合から参加する。

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