12月16日(ブルームバーグ):米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のビル・グロース氏が運用する世界最大の債券ファンド、トータル・リターン・ファンドは、2003年以来初めて株式関連の証券に投資できるよう、運用方針を拡大する。
16日の米証券取引委員会(SEC)への届け出によると、同ファンドは来年4-6月(第2四半期)にも資産の最大10%を優先株や転換社債などの証券に投資する可能性がある。普通株には投資しない。
調査会社モーニングスターのアナリスト、ミリアム・ショブロム氏(シカゴ在勤)はインタビューで、これによって同ファンドは「柔軟性が一段と高まる」と指摘。「ポートフォリオに大きなリスクがかかることなく、リターンを増やすことが可能となるだろう」と語った。
モーニングスターによると、同ファンドは11月の資金流出入が19億ドル(約1600億円)の純減となった。
PIMCOの広報担当マーク・ポーターフィールド氏は、今回の届け出についてコメントを控えた。
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