12月21日(ブルームバーグ):英クリスティーズ・インターナショナルは今年、美術品などの収集品で過去最高となる32億ポンド(約4160億円)相当の売り上げを記録した。同社が21日、暫定集計を発表した。
世界的な競売や非公開の取引などを含む売上高総額は、2007年に記録した従来の年間最高額(31億ポンド)を突破した。昨年の21億ポンドからは52%増えた。クリスティーズはフランスの資産家フランソワ・ピノー氏が所有する。
スペインの画家パブロ・ピカソが1932年に描いた絵画「ヌード、観葉植物と胸像」がニューヨークでの5月の競売で、美術品競売としては過去最高額となる1億650万ドル(約90億円)で売れたことなど、目玉となる収集品の競売が寄与した。
香港での需要も急増。11月29日には14.23カラットのピンク色のダイヤモンドが1億7990万香港ドル(約19億円)の値を付け、宝石としてアジア最高額で落札された。
ライバル競売商のサザビーズは今年の年間売上高をまだ発表していないが、同社のウェブサイトによると、今月13日までの世界の競売売上高は計42億ドルとしている。この金額には非公開取引などは含まれていない。
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