8月5日(ブルームバーグ):来日中の米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)は5日、日本を含めた最近の世界的な長期金利の低下は、過去の常識が通じない「ニューノーマル」現象であるとし、資産運用戦略もそれに応じて変えざるを得ないとの認識を示した。
都内の日本支社での記者懇談で発言した。エラリアン氏は、世界経済の構造的な変化に起因する現象が世界で起きていると指摘。その上で米国の高失業率状態は今後も継続すると見通したほか、経済成長で新興国が先進国を追い抜いた状態もそのまま続くとの見方を示した。
先進国での基本的な構造変化としては、①脱レバレッジ(負債)、②内向き志向の脱グローバル化、③再度の規制強化--を挙げた。これらが中国やインドなど新興国でも起きているという。米国で政府負債が第2次大戦後で最大規模に膨らむ一方、民間部門では負債が減少していることも構造問題であると指摘した。
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