[フランクフルト 27日 ロイター] ドイツ銀行(DBKGn.DE: 株価, 企業情報, レポート)は27日、国債保有状況の詳細を公表した。それによると、ギリシャ国債に対するエクスポージャーが11億ユーロ、イタリア国債に対するエクスポージャーは81億ユーロ、スペイン国債に対するエクスポージャーは10億ユーロと、これまで公表されていた水準の2倍以上となった。
ドイツ銀行は、欧州銀行監督委員会(CEBS)が設定した方法で、市場の状況が悪化した場合に銀行がどの程度まで耐えうるかをテストした。そのため、今回公表した国債のエクスポージャーは、同行が独自に用いていたリスクモデルを使い算出したエクスポージャー水準を上回った。
5月時点で同行は、ギリシャへの融資や国債に対するエクスポージャーは5億ユーロ、イタリアへのエクスポージャーは32億ユーロと公表したほか、ヘッジを考慮した場合、スペインやポルトガルに対するソブリンエクスポージャーは全くないとしていた。
同行は、CEBSが想定したシナリオと同行独自のリスクモデルがどのように異なるかについては明らかにしていない。
欧州連合(EU)はドイツの銀行に対して、ユーロ圏の国債の保有状況の開示を強く求めていたが、ドイツ銀行は最後まで情報を公表していなかった。
ドイツ銀行は27日に発表した第2・四半期の決算リポートで「銀行業界の見通しは多くの要因により影響を受けている。それらには、一部の先進国の財政状況に対する根強い懸念や欧米主要国の成長減速などがある」との見方を示した。
同行はまた、ヘッジの状況も含めて算出した場合、アイルランドに対して6900万ユーロのプラスのエクスポージャーがあるほか、ポルトガルに対しても8100万ユーロのプラスのエクスポージャーがあったと発表した。
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