7月1日(ブルームバーグ):イタリアの高級靴メーカー、フェラガモのミケーレ・ノルサ最高経営責任者(CEO)は、ユーロ安による売り上げや利益率の押し上げ効果で2010年は「極めて好調」になるとの見通しを示した。消費者が高級靴やアクセサリーを定価で買うようになっているとみている。
ノルサCEOは1日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、年初は不振だったが2月から5月までに世界全体の売上高は10%強伸び、米国では20%増えたことを明らかにした。
同CEOは、5月以降販売は鈍化しているものの「購入の質は良くなっている」と指摘。昨年は消費者が財布のひもを引き締めたのに対応して小売業者が高級品の価格を最大70%値下げしたが「今は状況が一変し、消費者は定価で購入している」と話す。
同CEOによると、フェラガモは全製品をイタリア国内で生産しており、ユーロ安が輸出に追い風となっている。また、ユーロ安で自国通貨の購買力が高まり欧州を訪れる外国人旅行者が増えていることも同社に恩恵をもたらしており、北米やアジア、ブラジルからの買い物客の「支出は本当に増えている」という。
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