7月5日(ブルームバーグ):世界経済の回復鈍化の可能性が懸念される中、6月に過去最高値に達した金相場について、独コメルツ銀行のテクニカルアナリスト、アクセル・ルドルフ氏は、5月以来の安値に下落する可能性があると予想した。
ルドルフ氏は2日のリポートで、金相場は55日移動平均線を下回る水準で取引を終えたことから、1オンス=1172.10ドルに下落する可能性があると指摘。この下げのために「われわれは従来の強気見通しに懐疑的になっている」とした。金相場は年初からこれまでに11%上昇している。
1日の終値は1198.95ドルと、55日線(1207.12ドル)を下回る水準に下落。ルドルフ氏によると、この動きのほか、「直近高値と相対力指数(RSI)の大幅なかい離が、トレンド転換の可能性を示唆」しているという。14日RSIは1日に40.7と、約3カ月ぶりの低水準に低下した。
ブルームバーグ・データによると、金相場が最後に1172.10ドルを下回ったのは、一時1166.30ドルまで下落した5月21日。6月21日には1265.30ドルと、過去最高値を記録した。
ルドルフ氏によれば、2008-10年の安値をつないだ下値支持線(現在1158.28ドル)を下回らない限り、コメルツ銀の中期見通しは強気のままだという。「中期」の定義はリポートでは言及されていない。
原題:Gold May Drop as Trend Shifts, Rudolph Says: TechnicalAnalysis
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