6月29日(ブルームバーグ):中国人民元先物は29日、約3週間ぶりの大幅安となった。中国経済の先行きに関する指標が下方に訂正されたことに加え、日本の一部経済指標が市場予想を下回ったことで、アジアの景気回復がけん引力を失いつつあるとの懸念が高まった。
米民間調査機関コンファレンス・ボードはこの日、中国の4月の景気先行指数を訂正。当初の発表では、伸びは1年2カ月ぶりの大きさだったが、訂正を受けて昨年11月以来の低水準に変わった。日本の5月の完全失業率は市場予想に反して悪化。鉱工業生産指数も市場予想に届かず、家計支出も減少した。
ブルームバーグのデータによれば、1年物の元先物(ノンデリバラブル・フォワード、NDF)は香港時間午後5時41分(日本時間同6時41分)現在、前日比0.2%安の1ドル=6.6905元と、今月4日以来の大幅な下落率となった。現物相場は、前日比ほぼ変わらずの6.7977元。
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