6月29日(ブルームバーグ):欧州の景況感は6月、市場予想に反して改善した。世界の成長持ち直しとユーロ安が、域内景気回復への追い風となった。
欧州連合(EU)の欧州委員会が29日発表した6月のユーロ圏景況感指数(速報値)は98.7と、5月の98.4から上昇。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト25人を対象にまとめた調査の中央値では、6月は98.1への低下が見込まれていた。
世界的な回復が勢いを増す中、ユーロが対ドルで年初来15%下落したことで、欧州製品の域外での競争力が高まった。
コメルツ銀行(フランクフルト)の上級エコノミスト、クリストフ・ワイル氏は、「景況感指数はすでにピークを過ぎた。ユーロ圏は力強かった4-6月(第2四半期)の後に若干勢いを失う可能性があるが、その度合いは大きくない」との見方を示した。
同時に発表された6月の消費者信頼感指数はマイナス17と、5月のマイナス18から改善した。製造業の景況感はマイナス6で横ばい。一方、建設業界の景況感はマイナス30と、5月のマイナス28から悪化した。
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