2010年5月31日月曜日

粗糖相場:見通しは「プラス」、エタノール需要で-豪輸出会社

5月31日(ブルームバーグ):粗糖相場が、在庫補充やエタノール需要の拡大により上昇するとの見通しを、オーストラリアのクイーンズランド・シュガーのアラン・ウィニー会長が示した。粗糖相場は1981年以来の高値に達した後、50%以上下落している。

  ウィニー会長は31日、シンガポールからブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、見通しは「非常にプラスだ」と指摘。「世界の在庫は20年ぶりの低水準にある。一部の輸出国では幾つか問題が見られ始めている。タイで暴動が発生したほか、南アフリカ共和国では輸出が例年を若干下回っている。エタノール関連に再び重点が置かれ始めている」との見方を示した。

  国際砂糖機関(ISO)のデータによると、世界の砂糖在庫は2009-10砂糖年度(09年10月-10年9月)に5280万トンと、20年ぶりの低水準に落ち込むと予想されている。これは総消費量の32%に相当する。クイーンズランド・シュガーは豪州の粗糖輸出の9割以上を占める。

  ウィニー会長は「ここ1年-1年半の間、砂糖業界は非常に興味深い状況になっている。相場は09年に大幅に上昇し10年に入って反落した。世界的に見ると依然、在庫の補充が必要だ」との見方を示した。

  ICEフューチャーズUSの粗糖先物7月限の28日終値は前日比4.9%安の1ポンド当たり14.19セント。2月1日には30.4セントと、1981年1月15日以来の高値に達した。

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