2010/05/10 12:35
欧州中央銀行(ECB)は10日、ユーロ導入国の国債と民間債券を金融市場で購入する「市場介入」を行うと発表した。財政危機に陥ったギリシャなどの資金繰りを全面的に支えるとともに、債券市場の機能と資金量を維持するのが狙い。
ECBは将来のインフレにつながる恐れがあるとして国債の購入に慎重だったが、欧州連合(EU)が新たな支援枠組みを決めたのと足並みをそろえ、危機の封じ込めへ異例の措置を講じる。国債購入の規模や時期は明らかにしていない。
ECBはまた、金融緩和策を平時に戻す「出口戦略」の一環として金融機関への期間6カ月の資金供給を3月で打ち切ったが、これを復活し5月に行う。
ECBは公開市場操作(オペ)により資金量を調整、国債購入で市場に出回る資金が過剰になるのを防ぐ。ECBは声明で「金融政策のスタンスは影響を受けない」と強調した。(共同)
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