5月21日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物相場は下落。他市場での損失を補うための換金売りと、過去最高値を付けた後に利益確定の売りが出たことで、週間ベースでは5カ月ぶりの大幅安となった。
商品が週間ベースで4週連続安となったほか、株が下げたことで金が売られた。ドイツのIfo経済研究所がまとめた5月の独企業景況感指数は予想に反して低下。欧州の債務危機で金融市場が混乱したことが背景となった。5月のユーロ圏のサービス業と製造業を合わせた経済活動はエコノミスト予想を下回る拡大にとどまった。
バークレイズ・キャピタルのアナリスト、スキ・クーパー氏(ロンドン在勤)はリポートで、「先週、過去最高値を更新した後の利益確定の売りと、追加証拠金を払うために金は引き続き売られている」と指摘した上で、「長期的な買い意欲は引き続き強い」と付け加えた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物相場6月限は前日比12.50ドル(1.1%)安の1オンス=1176.10ドルで取引を終了。週間ベースでは4.2%安と、1カ月ぶりにマイナスとなり、昨年12月11日終了週以来の大幅安となった。
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