2010年5月4日火曜日

資金難にあえいだ米国館、開幕から2日後に正式オープン-上海万博

5月3日21時10分配信 サーチナ
上海万博の開幕から遅れること2日、米国館が3日午前にようやく正式に開館した。「挑戦を抱く(Rising to the Challenge)」をテーマにした米国館は「持続可能な発展、集団精神、健康な生活、奮闘と成就」をコンセプトとしている。

 米国館は万博園内のCゾーンに位置し、占有面積6000平方キロメートルと、園内で最大規模を誇るパビリオンのひとつだ。米国館の外観は同国の国章にも使われているタカをモチーフに、空高く飛ぶタカをコンセプトとした。

 米国館の「挑戦を抱く」というテーマは4つのゾーンで表現される。1つ目のゾーンでは米国の多民族国家による多元的な文化と多種多様な地理的環境についての展示が行われ、2つ目のゾーンでは「米国の精神」をテーマとした展示が行われる。続けて、3つめのゾーンでは巨大なスクリーンで感動的な童話が放映される。そして最後のゾーンでは、上海万博のテーマ「より良い都市、より良い生活」を米国人がいかにして現実のものとしたかについて紹介されるという。

 米国館は上海万博への出展をめぐり、かねてから建設費や運営費の不足が指摘されていた。米国は法律で万博への政府支出を禁じているため、民間からの寄付だけで建設費・運営費をまかなわなければならないからだ。米国が上海万博に出展を決定したのは開幕まですでに1年を切った2009年7月10日だったが、出展決定時も金融危機の影響によって出展予算6100万ドルの半分しか集まっていなかった。

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