2010年4月11日日曜日

ギリシャの信用格付け「BBB-」に引き下げ-フィッチ

4月9日(ブルームバーグ):格付け会社フィッチ・レーティングスは、ギリシャの外貨建ておよび自国通貨建ての長期発行体デフォルト格付け(IDR)を「BBB-」と、従来の「BBB+」から2段階引き下げた。これは投資適格級の最下位でブルガリアとペルーの格付けと同水準。アウトルック(格付け見通し)はネガティブとした。

フィッチのアナリスト、クリス・プライス氏とポール・ローキンス氏は9日の発表文で、ギリシャは「利払いのコスト上昇と経済成長見通しの一段の悪化への対応で財政上の難問増大」に直面していると指摘した。

欧州連合(EU)の当局者はこの日、ギリシャを救済する用意は整っていると言明。フランスのサルコジ大統領はパリで記者団に対し、支援計画を「いつでも実行に移す用意ができている」と語った。EUのファンロンパイ大統領も、EUがギリシャに「介入する用意がある」と述べたと、仏紙ルモンドが報じている。

CMAデータビジョンによると、ギリシャ債の保証コストを示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドはこの日、14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の429bp。前日は過去最高に達していた。10年物国債の利回りは日中ベースとしてここ6週間で最大の低下を示し、一時0.25ポイント下がって7.11%となった。

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