2010年3月4日木曜日

IMFのインフレ目標引き上げ案、独・スイス中銀総裁が批判-WSJ

3月4日(ブルームバーグ):国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミスト、オリビエ・ブランシャール氏が各国中央銀行にインフレ目標の4%への引き上げを提案したことについて、ドイツ連邦銀行(中銀)のウェーバー総裁とスイス国立銀行(SNB、中銀)のヒルデブラント総裁は「重大な欠陥がある」と批判した。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。

  両総裁は同紙ウェブサイトに掲載された論文で、「議論になっているインフレ目標は、名目インフレ率の上昇につながり、危機の際の金融政策の緩和余地を広げるものだとしている。この議論には重大な欠陥があり、軽率とは言わないまでもタイミングが極めて悪い」と主張した。

  両総裁はまた、インフレ目標の引き上げは「マクロ経済への重い負担」を伴うと指摘。「中銀がインフレを通じて政府債務の評価切り下げに誘い込まれるサインのように誤解される」との見解を示した。

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