3月4日(ブルームバーグ):中国の政府系ファンド(SWF)、中国投資(CIC)の汪建熙(ジェシー・ワン)上級副社長は4日、世界の市場はまだ明確な傾向を示していないため、今年の海外投資戦略はより柔軟なものになると述べた。CICの運用資産規模は3000億ドル(約27兆円)。
汪氏はまた、昨年は資金の大半を海外投資に充てたとし、CICの現金保有高は「相対的に少ない」と説明した。北京で開催されている中国人民政治協商会議の会場の外で記者団に語った。
汪氏は投資環境について、「今年の全般的な状況は比較的厳しい」との認識を示した。
また09年1-9月には資源価格と世界の資本市場が継続的に上昇し、CICの戦略に明確な示唆を与えたと発言。昨年の商品価格の伸びは「相対的に大きく」、世界経済の回復ペースを上回ったと述べた。
汪氏はこのほか、詳細は示さなかったものの、CICの運用への影響を測る上で、世界の為替変動は「警戒に値する」との認識を示した。
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