2010年3月4日木曜日

南アのアングロゴールド:海底での金の探鉱を計画-鉱山の埋蔵量減少

3月3日(ブルームバーグ):アフリカ最大の産金会社、南アフリカ共和国のアングロゴールド・アシャンティは、海底で金の探鉱を行う計画を明らかにした。鉱山各社は埋蔵量が少なくなっている鉱山の代替地探しを急いでいる。

  アングロゴールドのマーク・キュティファニ最高経営責任者(CEO)は2日、米フロリダ州で開催された鉱業関連会議でインタビューに応じ、同社がダイヤモンド生産会社のデビアスと海洋探鉱会社を設立し、向こう3-5年間に海底探鉱に4000万ドル(約35億4000万円)を投資する予定であると述べた。この共同企業はニュージーランド沖で事業を開始し、南米やカナダの沖合でも操業する可能性がある。

  金相場が9年間で4倍以上に上昇するなか、産金各社は埋蔵量の拡大を目指している。この会議に出席したアナリストや企業幹部らによると、米国やメキシコ、オーストラリアなど従来の採掘地域では高純度の金鉱石が減少しており、鉱山各社は物理的、政治的により困難な地域での探鉱を余儀なくされている。

  ゴールド・アロー・キャピタル・マネジメントのパートナー、ヘイスベルト・フルーネウェーゲン氏はインタビューで、「新規の鉱床発見は減少しており、埋蔵量の代替比率は低下している」と指摘。「そのため、これらの産金会社はたとえ沖合であっても、探鉱がより困難な地域で操業する必要がある」との見方を示した。

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