2月9日(ブルームバーグ):ヘッジファンド運用会社の英トロピックス・キャピタル・マネジメントによると、世界の砂糖不足は、米国やメキシコ、インド、パキスタンの需要を背景に今年7-9月(第3四半期)にピークに達する可能性がある。供給不足の影響で砂糖価格は30年ぶりの高値に達した。
トロピックスの創業者でED&Fマン・ホールディングスの元砂糖取引責任者のショーン・ディフリー氏は電子メールで「第2四半期(4-6月)には、南ブラジルの輸出供給が最低水準に落ち込む時期に入る」と指摘。「ロシアなどの国々は大挙して市場に戻ってくるだろう。不足の最も深刻な状況が表面化するのは第3四半期になる可能性がある」との見方を示した。ED&Fマンは砂糖取引大手で、ディフリー氏は同社で16年間勤務した。
インドや中国、インドネシア、パキスタン、エジプト、ロシアは国内価格抑制に向け砂糖の購入を計画している。このため、スイスの砂糖調査会社キングズマンは8日、2009年5月-10年4月の不足量は1192万トンと、昨年10月時点の予想である832万トンから拡大するとの見通しを示した。トロピックスは今シーズンの不足量を500万-600万トンと見込んでいる。
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