2月9日(ブルームバーグ):ドイツのコメルツ銀行のテクニカル分析によると、4週間にわたる金の下落相場は今後も続き、1オンス当たり1025ドルまで下げる可能性がある。
添付のチャートは、2008年10月以降の上昇に沿って引かれたトレンドラインを金相場が下回っていることを示す。2番目のチャートは、相場が昨年12月に1074ドルの安値を付けたことを示す。コメルツ銀は、トレンドラインから見てこの水準が「重要な抵抗線」になるとみている。
コメルツ銀のテクニカルストラテジスト、アクセル・ルドルフ氏(ロンドン在勤)は9日のリポートで「上昇のトレンドラインである1077.30ドルをいったん下回れば、昨年10月の安値と9月の高値に当たる1025ドル近辺まで下落するはずだ」と指摘。「過去2カ月間の抵抗線である1116.80ドルと55日移動平均値である1125.77ドルを予想外に超えた場合のみ、当社のテクニカル分析から導いた中立から弱気の見通しが否定されることになるだろう」としている。
金相場は週間ベースで過去4週間続落。財政赤字の拡大が欧州の景気回復を抑制するとの見方を背景にドル相場が上昇したため、5日には3カ月ぶりの安値である1044.85ドルまで下げた。
0 件のコメント:
コメントを投稿