2月22日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物相場は下落し、2週間ぶりの大幅安。ドルの対ユーロでの値上がりを背景に金への投資需要が細るとの観測が高まった。
ドルはユーロに対して上昇。ドルは対ユーロで週間ベースでは先週まで6週連続で値上がりしている。金連動型ETF(上場投資信託)としては最大の「SPDRゴールド・トラスト」の金保有量は年初から2.3%減少し1107.6トン。2009年は45%増えていた。金先物は昨年12月に過去最高値を記録。昨年はドルがユーロに対して2.5%値下がりしたことを背景に、金価格は年間で24%上昇していた。
MFグローバルのアナリスト、トム・ポーリッキ氏(シカゴ在勤)は「金に対する消極的な見方は、投資資金流入の低迷とファンダメンタルズに一致している」と指摘。「ETFで示される金への投資家需要は乏しく、新たな高値を付けるとの見方に合致しない」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物相場4月限は前週末比9ドル(0.8%)安の1オンス=1113.10ドルで取引を終了。中心限月としては5日以来の大幅下落となった。
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