2月3日(ブルームバーグ):バークレイズ・ウエルスの投資ストラテジスト、ブライアン・ニック氏は金相場について、投資家は下落を見込み売り持ちになるべきだと指摘した。金相場を昨年、過去最高値に押し上げる一因となった「懸念」は消えるとみている。
ニック氏はニューヨークからの電話インタビューで「金相場はあるべき水準から外れていた」と指摘。「米国の債務が持続不可能と考える理由はない。金相場は懸念を背景に割高な水準で取引されていたが、現実的な水準に戻ってきている」との見方を示した。
ニューヨークの金先物相場は昨年12月3日、最高値の1オンス当たり1227.50ドルを付けた。年間ベースでは9年続伸し、ジョン・ポールソン氏やポール・チューダー・ジョーンズ氏、デービッド・アインホーン氏らヘッジファンド運用者の投資を引き付けた。
ニック氏は「投資需要がこれほど大きな役割を果たしているため、相場は引き続き調整局面に入りやすい状態にある」とし、「市場心理が変化すれば、手じまいが急速に進む可能性がある。金供給は需要を大幅に上回るだろう」と述べた。
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